【今回の言葉】
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「事をなさんとすれば、智と勇と仁を蓄えねばならぬ。」
(坂本龍馬)
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徳をなすものの中で、とりわけ大切なものが智・勇・仁と言われています。
智は深いよみのできる能力、物事を適切に処理できる能力、勇は 進むか
退くか決断すべきときに決断できる能力、そして仁。人は思いやりです。相
手の気持ちや立場に立って考えることです。
まさにプロジェクトを成功させるときにもこの3つはとても大切だと思い
ます。私個人としては、この中でも仁を大切にしたいと思っています。
PMBOKにもあるように、優秀なマネージャーはその時間の9割をコミュ
ニケーションに使っているといわれます。また心理学で有名なアドラーは
「人間の悩みは、全て対人関係の悩みである」といい切っています。また
あるところでは戦争は殆どがコミュニケーションミスが原因ともありまし
た。
コミュニケーション向上のために、いろんなことを書いてきましたが、
コミュニケーションをよくするためには色んなやり方、考え方があると思
いますが、これからも思いやりを大切にしていきたい、大切にしていって
ほしいと思います。
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【その他】
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◯会話の公理
度々コミュニケーションについてとりあえ来ましたが、今回ご紹介する
のはグライスという人が提案した「会話を円滑に運ぶための基本的なルー
ル」です。
①質の公理:ウソや偽りをいわないこと
自分で確信を持てないことを言っちゃだめよ
②量の公理:必要なことだけ述べよ
発話に含まれる情報は多すぎても少なすぎてもだめよ
③関係の公理:脈絡なく無関係のことを突然言うな
その場の状況と関係のあることだけにして余計なこと言わないの
④様態の公理:色んな意味に取れるような表現をするな
簡潔・明瞭にね
これらを守れないと、会話が破綻したりします。コミュ障と言われる
人は得てしてこれらの公理を守ることが出来ていないと思います。自分
でコミュニケーションが苦手、と思っている人は少し気にしてみてはい
かがでしょう。
○すみません
日本語って、便利なもので色んなところで「すみません」を使えます。
ごめんなさい(謝罪)の代わり
ありがとう(感謝)の代わり
恐れ入りますの代わり
恐縮ですの代わり
人に声をかけるときもすみませーーん、って。
ちゃんと謝りたくないとき、曖昧に「すみません」って言ってしまいま
すね。本当に悪いと思ったらやはり「ごめんなさい」ですよね。
で、今回はその話をしたいのではなく、感謝、お礼を伝えるときは、す
みません、ではなく「ありがとう」を使おうという提案です。
すみませんには上記のように謝罪のニュアンスもあるので、どちらかと
言えばネガティブな印象です。ポジティブに生きてほしい皆様には、ぜひ
「ありがとう」と言って欲しい。いわれた方もなんか嬉しくないですか。
ちなみに、「すいません」ではなく「すみません」です。どちらも話し
ことばなのでビジネス文書には使えないですけど。もともとは「済まぬ」
から来ているので謝罪のことばですが、謙遜の気持ちの現れでしょうか、
色んなシチュエーションで使われるようになったんでしょうね。
○今日の音楽
今日自席に着いたときにかかっていた曲は、The Chemical Brothersの
Believeでした。DON'T THINKというライブアルバムからですが、1曲目
からずっとメドレーの14曲目で、朝からずっとこれで、踊りたくなる感
じの通勤電車でした。
月曜日の朝は心なしか体が重いですが、こういうダンスミュージックか
ヘビメタで無理やりスイッチを入れるのもいいかもしれません。