38年以上勤め上げた会社を去るにあたり、後輩たちが私のために集まってくれました。
掲げられた集まりのタイトルは、送別会でも壮行会でもなく、 ありがとう&感謝会 。 長年、後輩たちの相談に乗り、彼らの話に耳を傾け、元気に変わっていく姿を見るのが何よりの喜びでした。その泥臭くも真摯に向き合ってきた日々に、これ以上ない最高の答えをもらった気がして、抱えきれないほどの大きな花束を受け取ったとき、私はサラリーマンとしての確かな達成感の中にいました。
しかし、自宅へ帰れば、冷徹な現実が待っていました。
誇らしい気持ちで持ち帰った大きな花束を見て、妻が放ったのは「そんな大きいの、持って帰ってこられても迷惑」という冷ややかな一言。それどころか、私が次のステップのために必死に机に向かい、通信制大学への編入や資格取得を重ねてきた努力さえも「お父さんの勉強なんて道楽みたいなもの」と一蹴され、最後には「死ぬまで働きなさいよ」と言い放たれたのです。
職場で得た最高の余韻に、冷たいセメントをぶっかけられたかのような、猛烈な悔しさと孤独を感じました。
ですが、静まり返った夜、私は思いました。 言われなくても、私は死ぬまで働くつもりです。ただし、それは生活のために義務でしがみつく労働ではありません。私が長い会社員生活のなかで見つけた、本当に「好きなこと」を貫くための仕事です。
私がやりたいのは、これからも誰かの相談に乗り、話を聞き、その人が元気になる手助けをすることです。そのために必死で勉強し、キャリアコンサルタントの資格も手に入れました。道楽などでは決してありません。
定年退職した翌日から、私はすでに個人事業主としての看板を掲げ、別の新しい環境での仕事もスタートさせています。
身内からどれだけ冷たい風が吹こうとも、あの日、後輩たちがくれた「ありがとう」の言葉と、あの大きな花束の重みは、私の歩んできた道が間違っていなかったという確かな証拠です。
年齢を重ねることは、守りに入ることではありません。これまでに蓄えた知恵と、自ら掴み取った武器を手に、本当にやりたかったことにアクセルを踏み込むチャンスです。
冷たい言葉を浴びるたびに、私の中で静かに、けれど強く火がつきます。 まだ、遅くなんてありません。私の本当の挑戦は、ここから始まります。
【追記:あれから1年が経って】
あの退職の日から、早いもので1年近くが経とうとしています。
あのとき誓った通り、私の学びは今も止まっていません。この1年の間に、ファイナンシャル・プランニング技能士2級(FP2級)や日商簿記3級の資格を取得し、セカンドキャリアをさらに強固なものにするための知識を着実にアップデートし続けています。
あの日に浴びせられた冷たい言葉は、今では私を前に進め続ける最高のガソリンです。
定年は終わりではなく、やはり新しい学びと挑戦の始まりでした。私のセカンドキャリアは、ここからさらに加速していきます。
ZERO ORIGINについて
ZERO ORIGINは、「自分らしく働く人を増やす」ことを目指し、キャリア支援と組織支援を行っています。
技術職としての現場経験と心理学の知見を活かし、キャリア、メンタルヘルス、組織づくりをテーマに、一人ひとりの声に耳を傾ける伴走型の支援を実践しています。
キャリアの悩みも、職場の課題も、個人だけの問題ではなく、人と組織との関係性の中で生まれることが少なくありません。
本ブログでは、人と組織がより良い関係を築くためのヒントを発信しています。
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