ゲーテ著
初めてゲーテの著作を読みました。齋藤先生の「座右のゲーテ」に触発されてのことです。ヘミングウェイの「老人と海」並に薄いのでなんとかなるだろうと思い。。。結構手強かった。
今ではなんともない、悲劇的な物語であるが、書かれた当時は小説はどんな小説でも娯楽的なものであり、こんな悲劇的で、死を考えさせられるような作品は存在せず、かなりセンセーションだったらしい。そういう話を聞くと、夏目漱石の「こころ」なんかもこの作品の影響を受けているのだろうか、と考えたりもせず。
ウェルテルの恋するロッテはどのような人だったのか、非常に興味をそそられることである。人の婚約者であり、どうにもならないこの状況、絶望、深き悩みの後に自殺へと向かっていくウェルテルの悩みは深いのであった。あきらめるとか、そんなレベルを超えて、自分の全てであったんだね。。。
にしてもゲーテ。ナポレオン皇帝時代を生きた人。神聖ローマ帝国の瓦解を見た人。すごい時代に生きていた。