東野圭吾著
ネタばれしないように読後の感想をかくのは難しい。しかも1500字くらいのボリューム感で。なので今回は800文字超で勘弁してください。
世の中でも有名で、会社の後輩もよく読むと言っていた東野圭吾の「プラチナデータ」を読んでみた。彼の作品はまだ3,4作くらいであるが、常に驚かされてきたので、期待を持って手にとってみた。
一言で面白いかどうかと聞かれると、そんなに特別に面白いわけでも、面白くないわけでもないといったところだった。ただ序盤のストーリーの流れは、なんか予想のつく内容であった。もちろん予想を裏切られる事件は起きるのだが、途中でこれはあれだね、とかこうなるだろうな、と予想がつきやすかった。ほらね、と思いながら読み進めるわけだが、まあそれでもそこはさすがの人気作家東野圭吾。え!?っていうことも起きていく。え!そこでこの人死んじゃうのとか、え!なにそれ?みたいな。
ストーリーのサイエンス・フィクション的なノリは、高野和明に近い感覚を持った。容疑者の逃走シーンなどはあまり迫力なく、長浦京のほうがすごく面白い。まぁこの辺はそれぞれの著者の得手不得手のところなんでしょうね。
ただの娯楽作に終わらせず、管理社会への警告や、国家権力に対する警鐘などを盛り込んだ社会はミステリーを目指していたのであろうか。
にしてもですよ、DNAですべてがわかる、みたいな夢物語をフィクションとして取り上げ、それを生み出すに至った天才数学家であったり、そこに関与する警察庁、精神科医、刑事、科学者等が入り組んで一つのストーリーを編み出すところはさすがの東野圭吾、といったところか。
途中まではなんとなくストーリーというか設定も予想はされたものだと描いたが、最後の種明かしでは驚きを持って迎えられる。残りの僅かなページ数でこれ終われるの?と思いながら最後の数ページを読み進め、なるほどそうきたか、あー個々でそういう伏線回収かぁ、とか気持ちよさを味わえるのはミステリーならではですね。もう少しバタバタ感があると面白いのに(それこそ長浦京並に)。
いつも想うけど、ミステリー作家とか、そもそも小説家ってすごい。
二宮和也主演で映画化されているようだけど、ニノは神楽役かな。

