楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

【読了】疾風ロンド 東野圭吾

 東野圭吾をタグにつけると伸びるらしい、という不純な動機から読んでみました。
 内容を何も知らずに手に取ったわけですが、結果としてこの季節に読んでちょうどよかった。
 舞台は日本でも最大規模のスキー場、そこでスノボ大好きな中学生の地元女子中学生への好意やその同級生との関係、アスリートとしてのスノボの女子選手、昔は選手だったけど今はパトロール員の男、事件を追わされる事になったちょっと間抜けな研究員。その他の関連人物の織りなす一つの事件を巡る物語。

 頭の中には「私をスキーに連れてって」の映画のシーンがぐるぐる回りながら読み進めることになった私はかなりのおじさんです。
 東野圭吾の作品はこれで二作目ですが、一作目「容疑者Xの献身」では初めから犯人のわかっているミステリー。今回はいきなり犯人が死んじゃう、という私のこれまで体験したことのない設定。読まされます。
 人々を大量死に陥れる威力を持つ生物兵器が盗まれた、という緊迫した設定にも関わらず、スキー場でのちょっとしたロマンスのせいか、重苦しさを感じさせずあっという間に読み終わっていました。
 最後の冷凍フランクには笑いました。
 ちょっと次に別の作品を読むのが楽しみになりましたね。

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

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私をスキーに連れてって Blu-ray

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