楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

アムンセンとスコット

 100年前、ノルウェーのアムンセン隊と英国のスコット隊の南極点を目指す競争。結果は、アムンセン隊が先に到達。先に出発したはずのスコット隊は到達どころか隊全滅となってしまう。その両者の勝負の分け目は!?
 いろんな要因はあると思いますが、権力格差だと言われています。
 
 アムンセンはこう言っています「あらゆる状況を想定して準備しておけば勝利が訪れる、これを人々は幸運と呼ぶ。準備を怠れば失敗は確実だ、これを人々は不運と呼ぶ」。一方のスコットは最期の日誌に「われわれの不幸は組織の欠陥ではなく、ことごとく付きまとった不運にあった」と書いた。不確実性の時代と言われている現在、そういった意味でもアムンセン型で行きたいものです。
 アムンセンはメンタルケアに心を砕いた、と言われています。心理的ゆとりを持たせるために、3人用テントに2人ずつ寝るようにしましたが、スコットは4人用に5人詰め込むといったふうに。

 最近の組織は、目指すはティール組織と言割れています。
 ティール組織とは、経営者や上司などが、部下の業務に関して指示出しや管理を行わなくても、組織に所属するメンバーが主体となり目的達成のためのアクションを起こす組織のことです。

 アムンセン隊はスコット隊長に偏重したスコット隊と違い、各人がそれぞれ得意分野を持ち、だからこそ権力格差が低かったのだと思います。これもティール型組織だったのではないでしょうか。
スコット南極探検隊