福所しのぶさんの本。図書館で半年待ちだった本。そんなに待つなら買えばいいじゃん、とかみさんに言われていました。副題は「仕事のモヤモヤ、イライラを止めて自分を取り戻す」です。
一言でいうと、還暦近いおじさんにはちょっとフィットしないかな、と。でも若い人にはとってもいい本だと思います。いろんな考え方、捉え方から仕事のモヤモヤやイライラを抑え、良い方向へスイッチするという気づきに溢れた本になっています。
仕事のモヤモヤやイライラを起こす「ストレス思考」、これを手放すために必要なのは「自己肯定感」「メタ認知力」を高めることです。
自己肯定感は言わずもがなですが、他者と比べず、ありのままの自分を認める気持ち、メタ認知力は自分の考えや自分が置かれている状況を俯瞰的に見る力。自己肯定感が高いと、仕事で主体的に考えて動いたり、新しいことに挑戦したり、失敗しても再チャレンジできます。
こうなっていくためにいくつかのルーティンを紹介しています。
ルーティンとは何かあったときには、こういう行動をする、こういう考え方をする、といった小さなきっかけとでもいいましょうか。例えばほめられたらすぐ「ありがとう」という、といったことです。日本人は謙遜することがよいといった価値観があるため、他者にほめられても、いやいや大したことありません、と謙遜すること多いですね。そうやって自己肯定感を下げるのではなく、ほめられたらまず「ありがとう！」を返すことで、「あなたがそう思ってくれるなんてうれしい」という気持ちをさり気なく伝えることができます。
また、キャリアコンサルタントにはおなじみの「プランド・ハップンスタンス・セオリー」も取り上げられていたり、広範囲にあらゆる理論をわかりやすく、専門用語を使わずに紹介している、という感じでしょうか。
そんなこんなで、小さなルーティンがいくつも紹介された本。仕事でモヤモヤ、イライラしている若い人にはおすすめです。
