楽観ロックで行こう

エンジニアのキャリアと組織のリアルを、時々読書と音楽を交えてつぶやいています

(読了)傾聴術-一人で磨ける"聴く"技術

古宮昇著

手に取った時は、なんか物足んない感じの装丁でしたが、内容は良かった。様々なシチューエーションでの相談者に対し、想定される回答に対し、その良し悪しを細かに説明してくれるし、まずその前に相談者の相談に対し、相手をどう理解すべきなのかも細かく説明してくれている。
 非常に参考になる。キャリアコンサルティングも心理カウンセラーも、まずは相手の理解から入らねばならない。システマティックアプローチ的には、クライエントの自己理解、仕事理解とステップを踏むが、そのクライエントの自己理解を促すためにも、こちらが相手理解をすることが第一なのだと感じた。
 だから河合隼雄先生も、カウンセリングを一コマやっただけでぐったりとするので、一日の相談対応の回数も限界がある、と言ってたわけだ。何人もの相談を気軽に受ける、なんて本当はできないはず。

 別途、渡辺三枝子先生の「キャリアカウンセリング実践」も読んでいるが、こちらは逐語録をなぞりながら各発言におけるキャリアカウンセラーの考え方を説明していくれているものなので、同じ系統の建付けの本だと感じる。

 そこまで期待しないで読み始めたこの本だったが、これからキャリアコンサルティング技能士の実技試験を受けようとしている私にとって、非常にためになる本であった。満足。