楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

無償の援助は好かれない

「無償の援助は好かれない」
普通、助ける人は、助けた人から感謝され、好意を持たれるはず、そう考えてませんか。

 でも、そう簡単な話ではないのです。助ける人、助けられる人との人間関係や文化など考え方によっても違ってくるし。
 ここで面白い調査結果があります。ちょっと長いけど転載しよう。

 実験は6人一組で行われた。大学生の参加者は、簡単なサイコロを使ったギャンブルゲームに参加する。トータル4ドル相当のポーカーチップ40枚を渡され、ゲーム後にチップは現金に換えられると伝えられる。ところがこのゲーム、参加者は必ず大負けするように仕組まれている。ゲームが終わって参加者が持ち分が全部無くなりそうになったところで、他の参加者1人からの贈り物として、10枚のチップのは言った封筒が渡され、これにメモが入っている。
その内容は次の三種類が用意されている。
①チップは返す必要はない、と書かれたもの
②終わったら同じだけ返してね、と書いてあるもの
③終わったら利子つけて返してね、と書いてあるもの
 さて、ゲームが終わったあと、10枚のチップの贈り主に対する好意度を測定。①、②、③どの人に対する好意度が高かったでしょう。

 正解は以外にも①ではなく、②でした。
 この調査を、資本主義的な考えを持つアメリカ、社会主義的な考えを持つスウェーデンと、強い恩恵の伝統を持つ日本の三カ国で実施したところ、いずれの国、文化でも①は好まれず、②が一番だったとのこと。面白いのは③に対する国による違い。
 スウェーデンでは③が一番好意を示されたそうです。日本は③が極端に低く、拒否反応に近い。わたしも日本人なので、その気持わかる。スウェーデンがめっちゃ意外でした。

 ということで、人を助ける、援助するときは無償の援助だと好かれないので、必ず同程度の見返りを求めることにしようかと思います(笑)。

 

Mezzoforteのアルバム聞きながらの投稿でした。