楽観ロックのつぶやき

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キャリコン技能士学科試験対策

何度も間違えてしまう過去問。覚えるために、ここに貼っておきます。
第28回から。

問19 労働関係法令に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 労働基準法にいう賃金とは、原則として基本給、賞与のことを意味し、社内で制度化されていても、通勤手当および家族手当などの諸手当については含まれない。
  2. 労働基準法上、賃金は通貨で支払わなければならないと定められており、いかなる場合であっても、通貨以外のもので支払うことは許されない。
  3. 賃金は直接労働者に支払わなければならないが、未成年の労働者に対しては、法定代理人である保護者の申出があれば、保護者が変わりに賃金を受け取ることができる。
  4. 使用者は労働者に対し横領等を理由とする損害賠償債権を有していたとしても、一方的に賃金から損害賠償金を控除することは労働基準法上許されない。

 

正解 4

  1. 賃金は労働の対償として支払われるものである。使用者から労働者に支払われる金銭は、全体として「使用されて労働することの対価」として支払われる性質を有しているため、支給される金銭のすべてが「賃金」となるため、誤り。
    しかしながら、諸手当は基準外賃金であり、割増計算の基礎には含まれない。
  2. 通過支払いの原則があるが、労働者の同意を得た場合は、銀行振込などの方法によることができるため誤り。
  3. 直接支払いの原則があり、未成年者だからといって、親などに代わりに支払うことはできないため、誤り。
  4. 労働者が労働契約に違反した場合に違約金を払わせるなど、いかなる場合も予め賠償額を定めておくことはできない。また、労働者にお金を前貸しし、毎月の給料から天引きすることも禁じられている。
    労働者が会社に損害賠償責任を負う場合であっても、会社は一方的に賠償金分を賃金から控除することは法律違反となる(労基法第24条)ため正しい。