楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

【読了】残業の9割はいらない

 ヤフーの本間浩輔さんの本。副題は「ヤフーが実践する幸せな働き方」です。
 週休3日という、センセーショナルな話題から始まり、本間さんの経験から得られた働き方に関した考え方などを幅広く紹介いただいている。
 ただ単に働き方改革に向けての施策云々ではなく、どうしたら幸せに働けるかすなわち幸せに生きられるのかを投げかけられる。
 ジョブ型や1on1など、様々な施策、方策に対して本間さん独自の見方、考え方で説明をされており、知見が広まった感じがする。
 そもそも働き方改革、ってなんで言い出したんだろう。深読みすれば少子化対策の一つではないかと思うこともあるし、社会問題にもなった過労死や仕事に追われ自死してしまう人を救うため、というのもあるだろう。しかしながら今の日本をみると、生産性が著しく低く、時間ではなく、それこそ働き方の質が問われている気がする。本書では歪な日本に警鐘を鳴らしながらも、卑屈、悲観的にならない記述になっている所が良い。
 「頑張っている」は評価に値するか、努力は必ず報われると思うか、チームワークは大切か、など少しショッキングな問いかけがあり、いろんな考え方があるなぁ、と勉強になりました。

 タイトルが大仰すぎて、残業の9割がいらない、といった話はほぼ出てこなくて、ちょっとタイトル考え直したほうがいいんじゃない?なんて思っていたら、最後の最後にそのからくりというか、なぜこのタイトルなのか、といったオチがついていてちょっと苦笑いしちゃった。