楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

(読了)塩の街

有川浩
 ある人が、有川浩が好きだ、と言っていたので、手にとって見た。せっかくだからデビュー作からだ!と思い、記念すべき一作目はこれにした。
 どういう作品なのか、どう言うジャンルなのか、全く先行情報なくして読んだのだが、うーんSFチックな自衛隊物と思わせつつラブストーリーだ。
 見ると身体が塩になってしまうという謎の「塩害」が急に発生した事件の周辺で、愛するとは?みたいな話である。愛は地球を救う?そんなことで命かけるやつはいない。命かけるのは愛する人を守るためだけであり、そのついでに地球が救われているのだ、という考えはちょっと面白い。
 読み始めて1/3くらいは短編小説集かと思っていたが、そうではなかった。前半の2つのショートストーリー的な話は、続く本編の伏線だった。みたいな構成も私にはちょっと目新しかった。
 恋愛小説はあまり好まず読まないのであるが、ちょっとSFチックなハードボイルドタッチが混ぜられていれば読み切ってしまうもの。たが、全編通して読んでうるっと来たのは、10年離れていた父親と息子の仲直りのシーンだった笑。
 これはちょっと他の作品も読んでみないとだな。。。