楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

フット・イン・ザ・ドアとドア・イン・ザ・フェイス

 聞いたことがある人も中にはいるかも知れませんね。
 フット・イン・ザ・ドアは、人に小さな頼み事を頼んでおいてから、(本来の目的の)頼み事をお願いすると成功しやすいというやつです。
 よくある例としては、セールスマンがお話だけでもといいながら、様子を見ながらパンフレットを見せたり、時間があれば、と言いながらちょっとずつ、着実に要求を上げていきながらものを売りつけるやり口です。
 お客様から参考資料として欲しい、と言われながら、これだったらもう少しこうなりません?とか、これも書いてあるとうれしいとか、ちょっとずつ資料の内容が濃くなっていく、どこかで聞いたことがありますね。
 一方ドア・イン・ザ・フェイスは、人に頼みたい時に、本来のお願いよりわざと大きなお願いをしておいて、断られたら本来の目的をお願いすると成功しやすい、というものです。
 この資料、明日までに仕上げてくれ、といわれてそれは流石に無理です、って断ったら、じゃぁ来週月曜には、といわれ、それだったら、と受けてしまう、そんなことないですか。相手は初めから月曜日で良かったかもしれませんよ。
 このテクニックはマーケティングでもよく使われるそうですが、よく見るとどちらもドアに足を挟んだり、顔を突っ込んだりしてますね。これは、「shut the door in the face(門前払いする)」から来ているそうです。
 こういう心理状態があり、テクニックがあることを知っていると、その対応策も立てられますし、逆に活用することができるかもしれません。

 部下に残業や作業指示をお願いするときや、客先交渉のときもこういったことをちょっと入れるとうまく交渉できるかも。