イギリスの作家ホリー・ジャクソンの作品です。
イギリスのある地方で起きた5年前殺人事件に関し、主人公である女子高生が疑問を感じ、単位取得のための自由研究の題材として調べ直す、という設定。
調べていくうちに新たになる事実、被害者の知られざる顔、この地方にいる複雑な人間関係が徐々に明らかになり、真相に近づいていく、、、といった感じです。女子高生でも熱意があれば、ここまでできる、という感じはあります。現実離れしていないところが良い感じ。
ただ、翻訳の癖なのか、イギリスの風土・文化なのか、会話の中にウィットに富んだ(と思われる)ジョークや比喩表現が多く、ちょっとそれが気になるかな。。。
殺人事件が題材でありながら、悪者はほぼいない、というところは作品全体が重くならない要因なのかもしれません。
なぜこの本を手に取ったのか忘れちゃいましたが、たまにはいいかな。映画にありそうな感じの内容でした。