トヨタの生産方式といえばカンバン方式というのが有名ですが、7つのムダというものもあります。いわく、
(1)加工のムダ…不要な工程や作業
(2)在庫のムダ
(3)造りすぎのムダ…不必要なものを、不必要な時に、不必要なだけ造る
(4)手待ちのムダ…待っていてやることがない、手が空いてしまう
(5)動作のムダ…作業の目的に必要のない動作など
(6)運搬のムダ
(7)不良品、手直しのムダ
車のような工業品に対しての生産方式から生まれたものでしょうから、システム開発にすべてが当てはまるわけではありませんが、とり入れるべき観点も多くあるかと思います。
トヨタはこれを徹底的に排除し、高い生産性を叩き出しています。何の業種でもそうかも知れませんが、今の作業を7つのムダ観点で見直すのも良いと思います。
システム開発などは、テストすればするだけ品質は上がっていくと思われますが、それこそムダもある気はします。私のところでは、これを過剰品質と呼んでいます。与えられたリソース(工期、要員、費用)で叩き出せる品質には限界があると思います。リソースを減らすのであれば、機能を減らすか品質を落とすしかないです。そんな中でも高品質のものをリリースしたいので、7つのムダのような観点で見直すのは良い取り組みだと思うのであります。