楽観ロックのつぶやき

皆さんのおそばに一言添えたい。

【読了】赤刃 長浦京

土日で一気に読み切りました。

 この人の作品は初めて読んだのですが、一言でいうと、映画を見ているようでした。導入部から敵役が怪しく登場し、でも素性は全く分からず。途中から満を持して主役登場。敵陣と味方が少しずつ削られていくスリル感、江戸時代初期の設定だが、馬によるカーチェイスならぬホースチェイス、チャンバラというか真剣な命をかけた切り合いあり。凄惨のシーンも数多く、多分作品トータルで何百人と死んでいますが、昨今の映画もそんなもんですよね。

 朝鮮出兵も関が原も生き残り、徳川幕府体制も盤石になり、武士の生きる道を悩む武士の生き残りの者たちは何に生きていく価値を見出していくのか、そんな感じでしょうか。

 長浦京の作品は「リボルバー・リリー」が映画化されているようですが、この作品も是非映画で見てみたいです。逆に小説で次にリボルバー・リリーを読んでみようと思います。

赤刃 (講談社文庫)